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フード&ドリンク

石川県の地元食材を知る 01「加賀太きゅうり」

「加賀太きゅうり」とは

金沢市特産農産物である加賀野菜、15品目のうちの一つ。
全長22〜27cm、果径6〜7cmになる、ずんぐりむっくりした極太きゅうり。

重さは1本600~800gで、普通のきゅうり5本分相当。
大きいものだと1㎏超えるらしい……!!
まだ出会ったことはないけれど、1kgって相当でかいよね。

普通のきゅうりと加賀太きゅうりを俯瞰で見比べる。

普通のきゅうりと加賀太きゅうりを並べた俯瞰写真

500円玉・普通のきゅうり・加賀太きゅうりの直径を見比べる。

500円玉・普通のきゅうり・加賀太きゅうりの直径比較写真

で、でかい……。普通のきゅうりと並べて見ると、太さが全然違う。

加賀太きゅうりは「白イボ太きゅうり」なんだって。
きゅうりには “黒イボ種” と “白イボ種” があって、現在市場に流通しているのは緑色が鮮やかで皮が薄く歯切れがいい “白イボ種” が大半らしい。

正しく保存すれば2週間も日持ちするから、優秀なお野菜だ。

断面を見てみる。

加賀太きゅうりの断面

肉厚でみずみずしい。約96%が水分でできているから、みずみずしさの塊だ。
幅を生かして縦にスライスすれば、具材を巻いたりおしゃれなアレンジもできそう。

大きく育つ分、皮は厚みがあり苦みも増すから、基本的には皮をむいて調理する。
種も大きくなるから取り除くのが基本だけど、薄くスライスすれば気にならない。

果肉が厚くやわらかいから加熱する料理に向いているけど、ウチの食卓では酢の物にするのが定番。薄く輪切りスライスにしたら塩もみして、甘みを加えた酢にちょっと和がらし足してさ。冷蔵庫でしばらく漬けておく。

シンプルだけど、これがうまい。
冷えた輪切りスライスの舌触りがいいんだなー。

ちなみにこの食べ方、地元のおかあさんに教えてもらったから間違いなしだよ。
加賀太きゅうりを一本まるっと使い切って、常備菜にするんだって。
冷蔵庫でしっかり冷えるし、暑い季節の作り置きに最高だ。

産地以外のスーパーではあまり出回らないらしいけど、東京と埼玉のスーパーでは見たことある! 県外で見つけたら、ちょっとレアかも?

石川県の地元野菜、見かけた時はよかったら試しに買ってみてね。

加賀太きゅうりの切り抜き画像

加賀太きゅうりの基本情報

旬:4月下旬~6月(11月下旬まで出回っている)

栄養:約96%が水分。栄養素は多くないが、カルシウム・カリウム・イソクエルシトリンなどが含まれる。

効能:排塩、食欲増進。むくみ・夏バテ・二日酔いに効果あり。

下処理:皮をむき、種を取り除く。※皮は縞目にしてもいいし、種も薄くスライスすれば気にならない。

保存方法:乾燥と低温を避け、キッチンペーパーなどで包みポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。約2週間持つ。

あ、ちなみに読み方は「かがふときゅうり」だよ。

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山岡源太

東京都出身。2020年、石川県にIターン移住。石川県の知識はまだまだ浅いが興味が尽きない。好奇心が赴くままに石川県のこと・ものを学ぶと同時に、自分と同じように興味を持つ人が気軽に読めて、石川県に関する情報と興味がちょっとプラスされることを目標にご紹介していく。

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