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お土産

石川県のいろいろ珍味 03『さばへしこ』

ちょっと小話


ハウスウェアメーカーの旗艦店に勤めていたとき、販売している商品の美しさにアレもコレもと目移りして、調理器具を買い漁っていた時期がありました。遠距離引っ越しを機に、長年愛用したノンスティック加工鍋のシリーズにサヨナラを告げ、ずっと箱に仕舞ったままにしていたステンレスの大鍋を使い始めることに。

ノンスティック加工が施されたものと比べれば気を使うけれど、一つの鍋で煮込みも焼きも炒めもできて、使用感は良好。何よりうれしいポイントが、鍋に匂いが残らないこと! カレーを煮込んでも、ニンニクをたっぷり使った炒めものを作っても、洗えばすっきり匂いまで落ちる。

調理器具に匂いが残る心配がなくなったことで食材の制限がなくなり、料理をより自由に楽しめるように。さっそく大好きなパスタ、サバのへしこと季節野菜を使ったペペロンチーノを作って食べよう。

一本まるまる真空パック!
お酒のお供に、ご飯のお供に、料理にも使える高コスパの一品


立派なサバの頭から尾まで、真空パックでクリアに見えるパッケージがインパクト大! 荒忠商店の「さばへしこ」は、国産の脂が乗った新鮮な寒サバを石川県産の米ぬか、鳴門の塩、イワシの魚醤で作るぬか床に漬けて、じっくり発酵。100年以上続く製法で、乳酸菌や酵母菌がたっぷり増え、アミノ酸の一種ペプチドはおよそ5倍に増加。健康と美容に効果が期待できる、伝統の発酵食品です。

炙ってみると、ジュワジュワ、パチパチと音を立てて脂がしみ出る。キリッと塩味がきいているので、軽く焼いて大根の薄切りやおろしと合わせ、レモンやすだちを絞るだけでも粋な肴のできあがり。へしこ特有の発酵の匂いも、火を通すと香ばしく甘みを帯びたような、なんとも食欲をそそる香りに変化します。

和のアンチョビとうたわれる「へしこ」は、お茶漬け、チャーハン、パスタにピッツァなど、アレンジレシピが無限大! 魚をさばこうと思うと腰が引けそうですが、ぬか床に漬けられると適度に水分が抜けて身が締まるので、薄くスライスも朝飯前。一本まるまる入っているからこそ、ぜいたくに分厚くカットしてもいい。

肴に、ご飯のお供に、料理に大活躍する立派なサバのへしこが、千円以下で買えるなんて! 次は何にして食べようか、と考えるのが楽しくなる商品です。

さばへしこパッケージ

免疫力の向上、血液サラサラにも効果あり! 良いこと大盤振る舞いの珍味。
『さばへしこ』
1本972円(税込)内容量:約450g

有限会社 荒忠商店
石川県白山市美川永代町甲233

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西口 千華

西口 千華

編集者/ライター

石川県金沢市在住。能美市で生まれ、豊かな自然の中で幼少期を過ごす。カナダ、バンクーバーへ留学した後、東京に移住。留学中は日本食文化の多様さを思い知り、東京では石川県の食に高い関心を向けてくれる人が多くいることを実感。2022年秋のUターン移住を機に「まだ知らないだけで、知ったらきっと好きになる石川県の味覚」をより多くの人に届けるべく、周知活動に取り組む。

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